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特別急行「富士」編成 各車紹介

試作が完成した特別急行「富士」フルスペック仕様の続報です。編成各車を下り方から順に紹介します。

●荷物車 スニ36650 オハ31系客車の17m級荷物車のひとつで、1932(昭和7)年に25両が製造されました(スニ36650~36674)。1941(昭和16)年の形式称号改正でスニ30 85~108となりました。

 

●1号車・2号車 マロネ37350 オハ31系の二等解放寝台車で、定員は28名。1930~1931(昭和5~6)年に47両製造されました(マロネ37350~396)。1941(昭和16)年の形式称号改正で、マロネ37 44~90となりました。

↑マロネ37350の内装です。通路に沿って左右に、レール方向の上下2段式寝台が並びます。

 

●3号車 スロ30750 スハ32系の二等座席車で、定員は60名。1930(昭和5)年に10両が製造(スロ30750~759)され、「燕」にも使用されました。1941(昭和16)年の形式称号改正でスロ34 1~10となりました(6は改正直前に事故廃車となったため書類上の番号)。

↑スロ30750の内装です。転換式クロスシートが並びます。

 

●4号車 スシ37740 スハ32系の食堂車のひとつ。4名掛けテーブル、2名掛けテーブルが通路を挟んでそれぞれ5組設けられていました(定員30名)。1929~1931(昭和4~6)年に19両が製造され(スシ37740~37758)、1941(昭和16)年の形式称号改正でスシ37 39~57となりました。

↑スシ37740の内装です。奥が厨房スペースです。通路を挟んで4名用テーブルと2名用テーブルが5組ずつ並びます。

 

●5号車 マイネ37130 スハ32系の一等個室寝台車のひとつ。特急「富士」用として5両が1930(昭和5)年に製造されました(マイネ37130~37134)。室内の個室構成は、定員3名で専用の便所・洗面所を備える特別室が1室、定員2名の個室が3室(内2室は間仕切りの一部を開けて4名1室としての利用も可能)、定員4名の個室が2室、定員3名の喫煙室が1室となっていました。このほかに、給仕の控室、共用の便所・洗面所を備えます。1941(昭和16)年の形式称号改正でマイネ38 1~5となりました。

↑マイネ37130の内装です。通路を片側に寄せた個室寝台です。写真奥から、特別室、2人用個室×3室、4人用個室×2室、喫煙室の順に並んでいます。

 

●6号車 スイテ37000 スハ32系の一等展望車のひとつ。特急「富士」用として3両が1930(昭和5)年に製造されました(スイテ37000~37002)。定員は一等室13名、展望室11名です。1941(昭和16)年の形式称号改正でスイテ38 1・2となりました(1931年に002がスイテ37030に改造されたため2両のみ)。

↑スイテ37000の内装です。車内にはゆったりとしたソファが並び、なんとも豪華なたたずまいです。奥が展望室で定員は11名、手前は一等室で定員は13名です。一等の座席の一部は間仕切りによって区切られ半個室のようになっています。一等室の展望室側にあるカウンターは売店ですが後に撤去され、3人掛けソファが置かれました。

 

以上、1・2列車 特別急行「富士」7両編成各車のご紹介でした。

なお、「燕」ともども、内装部品(各形式の間仕切り、展望車のソファ、寝台車の寝台)を分売パーツとして検討中です。

ご興味のある方は当サイトのお問い合わせ欄よりお気軽にお問合せ下さい。